平成27年に厚生労働省から発表された「遠隔医療事務連絡」によって、遠隔医療への注目度が上がってきました。
今では、実際にサービスを始めている医療機関も増えてきており、業界内ではかなり認知度も上がってきています。
そんな中で、今後増えることが予想される遠隔診療と相性の良い医療分野とは何かを考えてみます。
遠隔医療と相性の良い医療分野とは
まず遠隔医療の特長としては、患者が実際に医療機関に足を運ばずに医療に関連するサービスを受けられるということになります。
ということは、患者側からすると下記のような人達には望ましいサービスになるのではないでしょうか。
「近くに病院が無くて行くのが大変……」
「すぐに診察を受けたいけど、子供がいて病院まで行けない……」
「診察を受けた方が良さそうな症状だけど、病院まで行く時間がない(めんどくさい)……」
「人に知られたくない。病院に行くのが億劫……」
といったように、なんらかの症状はあるけれども、病院まで行くのが大変、億劫という方にも便利なサービスです。
では、これらの医療分野として考えられるものを見ていきます。
禁煙外来も遠隔で継続治療
喫煙者の人口は年々減りつつありますが、いまだに好んでタバコを吸う人たちの多くは40代のビジネスパーソンといわれています。
40代といえばまだまだ仕事真っ盛りの世代。なかなか禁煙のために病院に足を運ぶ時間がない、またその時間を作るのが億劫な方も多いのではないでしょうか。
こういった場面で遠隔医療は効果を発揮できることでしょう。
AGA患者もこれで安心
日本の人口の実は多くの方が悩んでいる男性型脱毛症。自覚症状があっても、なかなか認めたくない方や、治療をするといっても病院まで足を運ぶという面でハードルが高く感じてしまう方も少なくないかと思います。
そんな時に遠隔医療があれば、医師からのアドバイスが欲しかったが病院に行けず悩んでいる方にとっても、一歩踏み出せるキッカケになるのではないでしょうか。
生活習慣病の予防
サイレントキラーと呼ばれる「生活習慣病」。命に関わる恐ろしい疾患を引き起こすことがあるもので、ぜひ予防そして重症化を防ぎたいところ。特に高齢者の生活習慣病は注意した方が良いとされており、認知症との関連性もあるのではないかとされています。
こういった場面で、遠隔医療が適用できるようになると、忙しいビジネスパーソンはもちろんのこと、病院への通院が身体的にも負担になる高齢者にとってもうれしいサービスとなるのではないでしょうか。
まとめ
今回ご紹介してきた医療分野以外にも、美容医療や離島での医療活動など様々な分野で活躍が期待できる遠隔医療。
ますます一般化され、医療業界の革命と、医療サービスにおける利便性の向上に期待したいところです。