現状の遠隔医療の市場規模はどれほどになっているのか気になるところ。
アメリカでは多くの遠隔医療に関するサービスが展開される中で、日本国内でも法改正が進み、遠隔医療を推進する動きが出てきたことによって非常に注目が集まってきている分野になっています。
既にローンチされ、取り組みが始まっているサービスもいくつか存在していますが、医療機関が単独で始めるという部分ではまだハードルも高く、民間企業がサポートに入っているケースが多くあります。
現在の遠隔医療の市場規模と成長予測
引用:シードプランニング
こちらはシードプランニング社から出ている市場調査データと予測値です。
遠隔医療全体でいうと、医療機関同士や在宅医療での支援も含まれてきますが、このデータでは在宅医療・相談に対しての調査データ。
現状の市場規模でいうと80億円ほどの市場規模があり、将来予測としては右肩上がりで、2020年には2.5倍予測。成長速度が早いということが見てとれます。
現状のサービスの内訳としては健康相談がほとんどですが、
今後更なるインフラ環境の充実化や遠隔医療自体の認知が広がるにつれて、相談だけでなく保険診療や自由診療の部分が成長してくると考えられています。
ここ最近第1類医薬品の購入が24時間いつでも購入可能になったAmazon。
2020年には遠隔医療で24時間稼働の病院も増え、家に居ながら診察を行って処方箋をネットで購入。なんていう時代が来るかもしれません。
医療機関としてなにができるのか
多くの医療機関は非常に関心を持っている分野ですが、導入する時に法律の確認や設備投資、オペレーションなど課題は様々です。
特に、システム部分については民間企業のサポートは必須になってきます。
まずはどんな形で導入できるのかを相談してみるのが良いと思います。
遠隔医療の未来に期待
今後、人口が減り続け、更に医師減少に備えた動きとしても、この遠隔医療は有力な医療手段としてとらえることができます。
厚生労働省をはじめ、各民間企業や学会の議論は進んでいるため、今後の動きは注目したいところです。
更に2020年の東京オリンピックに向けて、通信インフラも整備されると予測されるため、私たちの生活の中でこのサービスが一般化される日もそう遠くないのではないでしょうか。